よこまちポストON AIR vol.3「地方移住の現在-外から見た富士吉田の魅力-」
- yokomachipost
- 2020年8月20日
- 読了時間: 4分
富士吉田プロジェクトの学生メンバーは、富士吉田市に足を運べない状況が続いています。そんな中で何かアクションを起こせないかと考え、オンラインでのミニイベントを企画いたしました。その第1弾が、「よこまちポストON AIR」です。
これまでまちづくりのつどいに参加してくださっている方はもちろん、まちづくりのつどいに参加することが難しかった方や、富士吉田市外にお住まいの方まで、オンライン開催の強みを活かし幅広くご参加いただければと思っています。
よこまちポストについて扱った第1回、上吉田の歴史を追った第2回に続き、第3回では、全国的な地方移住の動きの中から見た富士吉田市の魅力に迫りました。

↑ゲストのお2人にスライドを画面共有して話題提供をしていただきました
-開催概要- 日時:2020年7月25日(土)17:00-17:30 開催方法:ZOOMを用いたオンライン・リアルタイムでの開催 概要: 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ますます進む地方への移住。富士吉田市の地域おこし協力隊で活動後、地方移住やIJUターンの支援をされている齋藤さんと、東京から Uターンをし、現在、甲府市役所でご活躍されている菊地原さんをゲストにお招きし、全国的な地方移住の動きや外部から見た富士吉田の魅力をお話しいただきます。
データで見る富士吉田と甲府
最初のセッションでは、現在甲府市役所に勤務されている菊地原さんより、統計資料での甲府市と富士吉田市の比較を通して、転出・移動に関する富士吉田市の特徴をお話しいただきました。
年齢階級別人口移動の推移から、大学進学期と就職期が大きな人口増減のタイミングとなっているとのことです。甲府市では、高校・大学進学年代の転入超過、就職期の転出超過が主に男性の移動によって起きているのに対して、富士吉田市では、進学期には男女共に転出超過傾向に、就職期には転入超過傾向にあることが特徴のようです。しかし、近年はこの就職期の転入超過が減少する傾向にあり、富士吉田市の雇用吸収力が低下している可能性があるとのことでした。
一方で、テレワークを中心とした働き方の移行によって、働く場所がなくても移住は増えていくのではないか、とも仰っていました。

移住先としての富士吉田のポテンシャル
次のセッションでは、現在地方移住やIJUインターンの支援をされている齋藤さんより、現在の全体的な地方移住に関するトレンドと、その中で富士吉田市の持つ移住先としてのポテンシャルについてお話しいただきました。
まず、移住を求めている人々は、全体的な傾向としては「山や川の近くに住みたい」や「子供を自然の中で遊ばせたい」といった自然環境を求めているとのことでした。その中でも移住先として山梨県を選ぶ人は、「首都圏に近い」「山の近くに住める」など、利便性と自然環境を両立している点に魅力を感じているとのことでした。
また、昨今、齋藤さんが勤めるやまなし暮らし支援センターの相談件数が増加しており、2020年6月にはその数が100件以上であったそうです。新型コロナウイルス感染拡大の状況下でのテレワーク推奨や離職によって、前々から検討していた移住を決断した方がいらっしゃることが一因だそうです

移住経験者・移住支援者のクロストーク
-居住地としての富士吉田の魅力
最後のセッションでは、実際に富士吉田市に移住してきた佐伯さんご夫婦もパネリストに加えて、富士吉田市に移住しての感想や、移住した後に地域に馴染むための方法などについてディスカッションを行いました。
佐伯さんが富士吉田を移住先に選んだ理由は、お仕事の都合だということですが、日々、居住地としての富士吉田の魅力を実感しています。富士山を中心とした自然環境や、おいしい果物や野菜を使った食事を楽しみに、よくお出かけをするそうです。
-移住者が地域に入り込むコツ
「移住したものの地域に馴染めない」というお話も耳にしますが、佐伯さんはすんなりと地域に入っていけたと言います。理由をお聞きすると、大きな要因が2つ見えてきました。1つ目に、お隣に移住の先輩がお住まいで、地域のことを案内してもらえたこと。2つ目に、佐伯さんが清掃などの地域の活動に積極的に参加されていたことです。
これについて齋藤さんは、移住を考えている方に、先輩移住者のライフスタイルを参考にするようアドバイスをすることがあり、さらに先輩移住者を紹介することがあるということ移住者の地域に入っていこうという姿勢が地域に馴染む上で重要であるということをお話しされました。


今回は外部のゲストと、普段から勉強会などに参加してくださっている富士吉田の方、両者にご出演いただきました。移住を支援している現場の声、移住された方の生の声を聞くことができ、充実した内容になったのではないでしょうか。
ご参加いただいたみなさま、ゲストの菊地原さん、齋藤さん、ご夫婦でお話してくださった佐伯さんありがとうございました。
第4回、第5回の企画も現在進めているところです。みなさまのご参加をお待ちしております。
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